スキルの棚卸のため、こちらも過去読んだ本について書きます。

初版の方を購入したため、初版についての感想になります。

Kubernetesは、docker-comopseで走らせているあるWEBシステムを、Kubernetesで走らせるために、Kubernetesクラスターをオンプレミスで構築するのとそのシステムのPod化を行うために学習しました。

レビュー評価は高いですが、この本で、Kuberentesクラスターをオンプレミスで構築して、既存のシステムをPod化するには役立ちませんでした。

内容としては、Kubernetesの各機能およびリソースをレファレンス的に解説とともに、総合的にまとめた本という感じでした。

クラスターの構築や、Pod化で参照する本というより、ある程度構築の目途が立った後、機能強化やスケーラブルな構成にするために参照する本という感じです。

この本以外には、Dockerによるコンテナ化知識や、Linux上にK8sを構築するにはネットワークの知識がそれぞれ必要になります。

また、セッションをRedisなどに格納したり、PVCでNFSやSANなどを利用する場合に、インフラやアプリケーションのアーキテクチャの知識が必要になります。

Kubernetesを知り尽くしても、これらの知識はカバーできません。

とりあえず、K8sクラスター上にWebシステムを構築したけどKubernetesを活かしきれていないと思った時、例えば、PVC、Deployment、StatefulSetなどの設定を見直す、ポリシーやログなどより管理を徹底したいとき、Liveness ProbeによるReadiness Probe可用性を向上させたいなどに役立つ本といった感じです。

クラウドなどで構築されているK8sを使う場合や、すでにPod化されているシステムがあれば、管理および機能強化にすぐに役立つ本と言えそうです。